@article{oai:seisen-u.repo.nii.ac.jp:00001283, author = {山口, 隆介}, issue = {26}, journal = {聖泉論叢}, month = {}, note = {本研究ノートは、夢野久作『ドグラ・マグラ』中の一章(?)「絶対探偵小説 脳髄は物を 考える処に非ず」註釈の試みである。「脳髄は物を考える処に非ず」という文言は有名で、 しかも、正木敬之のセリフによって「「考える処に非ず」をモウ一つタタキ上げて行くと、 トドの詰りが又もや最初の「物を考えるところ」に逆戻りして来る」1という構造も、二三 の文章で言及されていながら、本章の文言を詳細に追った研究は見当たらない。筆者も詳 細と言えるほどの研究をできたわけではないが、夢野久作が当該の文章を、一定の理路の ある議論として執筆していること、そしてタイトルに相違して、「脳髄が物を考える処でも ある」ことの理路も存在することを明らかにすることができた。 あるいは本書の愛読者にとっては公刊されるまでもない常識的な読解を、畑違いの蛮勇 で得々として示しているにすぎないのかもしれない。また、筆者の思いもよらぬ付会が紛 れ込んでいるやもしれぬ。しかし、哲学の分野で自分が読んだことがない解釈であるので、 世間に公表することに価値もあるやに思う。}, pages = {33--44}, title = {夢野久作『ドグラ・マグラ』「絶対探偵小説 脳髄は物を考える処に非ず」解釈ノート―脳髄は物を考える処でもある―}, year = {2019}, yomi = {ヤマグチ, リュウスケ} }